理想のあの娘、宇宙の子

完全に個人的なものですので、不快に感じる場合があります。「そもそも匿名な時点で、論としての効力はない」という前提の元、主に未来の自分(そして同志)のために書いているものです。攻撃・思想の押し付けをする意図はありません。

『「あの娘」と同じ人間 −つまり「あの娘」にとっての「あの人」たる人間− に近づいていくためにどうなっていけばいいのか。三日坊主で終わらず、何日か続けた今、ちょうど考えさせられていたことが、なんだか少しそれっぽく、そして長い 話』

 居酒屋のバイトをやめる時、あのバイトから最後に得た、そして気付かされた唯一(少なくとも今はそう思っている)の金言。

ざっくりいうと、「思っていることを、正しく伝える」 こと。なにか伝えたいことがあるとき、適切な言葉を選ばなければ、伝わらないばかりか、余計な 不快な感情を与えてしまったりする。言葉が足らないせいで、伝えたいことと真逆の意味で捉えられてしまうことさえもある。

この事を言葉で理解するのは簡単だ。言葉ってのは不思議だ、セリフを読めば「自分がもう、そうなれた」かのような気持ちになってしまうことが多い。新しい自己啓発本がどんどん出るのは、そういうことではなかろうか。しかし実践は甘くない。ブログを書くって作業はまさに、それを実践することだった。

 

 学生時代、黒板の前に立つアホ面(俺の高校の担任がモデル)からこんな話をきいた人も多いだろう。尊敬できる先輩や上司から聞いた人もいるかもしれない。「人に説明できてようやく自分が理解していることになる、教えるのも勉強だ」みたいな話である。理解していないと伝えられない ってことだな。

職場や部活動で、新人に仕事や規則を教えるのが一番下の人間なのは、教えさせることで彼自身の理解をより深めさせる意味もあるわけだ(体制がきちんと整っていて、仕方なくそうしているのでなければ)。理に適っているな。

俺が「なにか凄い事」を思い付いたとしよう。言語化したり 形にしたり、自分以外にうまく伝えられなかったなら、他人にとってそれは、その辺のタバコの吸い殻と変わらない。そればかりか、自分も「なにか凄い事」がなんなのか真には分かっていない、思い付き切れていない ってことになるようだ。他人にはただ訳のわからん事を言っている変な人と思われるだけ、自分は漠然と凄い人になった気でいるだけ。居酒屋で働いていた時、アホな後輩達に考え方を説明するのには苦労したが、それは自分も同じくらいアホ(ここは文章の語感を尊重し仕方なくこうしたが、俺はアホじゃないもん)だったわけだ。

うまく伝えるためには、考えの内容を洗練し、それを伝えることができる言葉を選ぶ。そしてそれが伝わり、ようやく俺は「なにか凄い事思いついた」 と言葉に出した責任を果たせる。「うわ、あの人は凄い」と、認めてもらえるかどうかはさらにその後だ。

 

 これらはある種、当たり前の話だろう。

ブログをはじめて何日か続けられてこられて、これらがただの文字の羅列・言葉の羅列ではなく、意味を持った言葉として問いかけた。ブログを書くことは、「伝えることの難しさ問題」そのもの、カオスのド真ん中で、必死に飲み込まれないようもがくことだからだ。(カオス云々は思い付いたから言ってみたかっただけ)

誰もみていないこんなブログだったとしても、チラ裏ではなく、誰でも見ることができる環境に文章を書くことには、読んでくれる人に対しては当然だが、自分に対しての責任が大きいと感じている。俺が思っていないことが、俺の思っていることだと思われるのは、イヤだ。思っていることがなんなのか、自分の中で理解し、それを誤解のないようできるだけわかりやすく伝えることは、読む人に対しての気遣いというよりも、むしろ自分の為というところが俺は大きいかもしれない。

 

 ブログは、なんの気もなしにフラッとはじめたが、伝えることを雑にしがちな俺にとって、すごく良い課題だったようである。伝えたいことがなにか考えて、そのための言葉を選ぶ。はぁ、なんともめんどくさい。

 

 さて、なんでこんなようなことを書こうと思ったか。発端は、先日のシナモンの話だ。おれは誰かを攻撃したいわけじゃないし、優越感に浸ったり、評論家をきどるのなんてもってのほかだとおもってる。基本的には、俺が美味しいと思うもん食べたんだ〜 って言いたいだけだ。長々と書いてきたが、結局思ってることなんてそれだけだ。シナモンさっさと潰れろー なんて全くおもってないし、ハア最悪金返せ なんて全く思わない。言いたかったのは、これからもがんばってほしい ってことだった。これが、まじチョベリバ〜 みたいな感想を言っている文章に捉えられたら恐ろしいと思ったのがきっかけだった。シナモンの記事は、現状でできる努力は尽くしたと思っている。消してしまうのは簡単だが、シナモンの人に一意見として見て欲しいとも思っているし、消さないでおくことにしようと思う。

 

 若干こじつけがましいが、タイトル。思ったことを分かりやすく、適切な言葉で伝えられる能力は必須だろう。俺にとっての「あの娘」は、「なに言ってるかわかんないけど、なんか凄い♡」みたいなお花畑じゃない。「あの人」は、まあコミュニケーション能力高いでしょうね。ふむ、ひとつ見えたな。見えただけだが。「あの人」はまだまだ遠いな。

 

 

 

今回の記事は、もう少し後にあげようと思っていたんだけどね。完成しちゃったし、頑張って書いたから、もし突然死んだら後悔するなと思ったんであげちゃいました。気が晴れた。本編は1993文字あります。ありがと